リトミックの歴史
リトミックは、19世紀の末から20世紀初頭にかけて、新教育運動の最中であるスイスの音楽教育家で作曲家でもあったエミール・ジャック・ダルクローズが開発した音楽教育の手法です。
当時のヨーロッパ諸国では、国語や美術、体育、音楽の教育を訓練や練習だではなく、子供本人が自ら率先して学び、その感覚を体感的に身に着けていくための情操教育、芸術教育が中心でした。
ダルクローズはその点に着目し、子供に楽器の演奏訓練を早期から闇雲にやらせるのではなく、音を聞き、それを感じ、理解し、その上で楽器に触ってみる、音を組み合わせて音楽を作ることの楽しさを身体全体で味あわせ、その喜びの中で、音を出し、奏で、そこから旋律を作っていくことへの興味と音感を育んでいこうとしました。
これがリトミックの誕生です。
リトミックは、開発者の名からダルクローズ音楽教育法とも言われます。